マブラヴ オルタネイティブ
寝る間も惜しんで周回し
エロゲ熱を復活させ
ロボットを好きにさせ
サントラを買い始め
初めて「かっこいい」という意味で女性キャラクターに惚れた自分史上最高の作品
何度主人公とともに悲しみに暮れ
何度主人公とともに叱責され
何度主人公とともに喜びを噛締め
何度主人公とともに成長したか分からない
最高の追体験を可能にする作品
評価
絶対にプレイしてから死ね
ゲーム詳細
メーカー :age
スタッフ
所感
完全に最強の座を射止めた、空前絶後の超絶怒涛のアドベンチャーゲーム
何度も記述していますが、僕自身の「エロゲ感」というのを完全にぶっ壊して、それまではある意味で信者だった『恋姫†無双』をもはや無に帰した、伝説的な作品
これほどまでに「シナリオ」が重厚で、プレイヤーに対して様々に投げつけてきやがった、トンデモ作品
全く興味のなかったロボットに興味どころか好きにまでさせられ、プラモを作ろうとまでさせられた。いや、これに関しては買ったけどまだ作れてないです。
絶望ののちにさらなる絶望をぶつけて
なぜここまで主人公だけじゃなく、プレイヤーまで打ちのめされなければならないのか
その結果、あのラストを迎える。
「——それは、とてもちいさな
とてもおおきな とてもたいせつな
あいとゆうきのおとぎばなし」
「あいとゆうきのおとぎばなし」といジャンルを付けるだけのことはあるというか、作品を終えると、このジャンルしかつけられないと言わざるを得ない
喪失感ではないですが、「マブラヴ以外の作品に手を付けてもなんだか長続きしなくなって、結果マブラヴに戻る」というループを半年程度繰り返して約5周
ここまで自分の潜在意識に影響を与えた作品は本当に初めてです
未プレイの人は本当に見ないでほしい、ネタバレ満載の所感
昔、プレイが完了した時にそのままの勢いで書いた感想みたいなものが見つかったので先にそっちを掲載。
マブラヴをクリアしてからもう10か月経ってた事に初めて気づきました。
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「俺の人生がまた少し変わった」2020.05.27
マブラヴがついに終わってしまいました
マブラヴの存在を知って10年弱
マブラヴのキャラクター達を知って7年
マブラヴをプレイし始めて1か月
これほどまでにもっと早くやっておけばよかったと後悔することはなかった
マブラブ勢がこんな声で
マブラブ勢がこんな心の葛藤で
マブラブ勢がこんな熱い心を持っていたとは
マブラヴにはいろんなことを教わった気がする
「部下には完璧を求めろ。しかし、部下は失敗すると思って対処策を用意しておけ」
僕は今まで部下というか、下の人に完璧を求めたことはなかったです
人間は失敗するものなんだから失敗してもいいよ、
失敗から学べばいいんだよ、
失敗の後のことは僕が何とかするから考えなくていいんだよ、と
これでは人は成長しないですね
思わされました
「上の立場の人間は感情は隠して殺してしまえ。前向きの全力で情感に軽口を叩け。」
「心が弱いから完ぺきにする。事前準備を怠らない。それがばれてないだけ。」
「生きているものは死んだものを語り継いでやる義務と責任がある。絶対に存在を忘れるな。それが最大の供養だ。」
僕はまた一つ成長できましたか?
全てのマブラヴプレイヤーと同じ感情
「記憶をなくして、もう一度、マブラヴをやりたい」
このセリフはマブラヴをプレイしたからこそ言えるのか
これほどエッチシーンがない18禁ゲームというのは他にあるんだろうか
人の死がここまで
身近な人の死がここまで描かれる作品は他にあるのか
「かわいい」よりも「かっこいい」といった意味合いで好きになる
「かわいい」よりも「かっこいい」といった意味合いで惚れてしまう
そんな女性キャラクターがこんなに多い作品があるのだろうか
昨今のキャラ萌えゲーが薄っぺらく見えてしまう
あれほどたくさんのキャラクターが出ているのに
ALにしか出ていないキャラクターも数多くいるのにもかかわらず
そんなグラフィックは存在しない
これほどまでにいい作品に出会えたことはとても幸せなことだと思う
早く最後まで見たいと思う反面
終わってほしくないという気持ちが強い
向こうの世界がこの後どうなっていくのか見てみたかった
この言葉の意味をALが終わって初めて理解できた
ALありきのゲームだったのか
ディズムの動画*1で「人類をなめるな」のセリフを聞いていた
かっこいいセリフだと思っていた
これは重いセリフだった
ゲームをやらずに語っていい言葉じゃない
今回マブラヴをやって何回泣いたか分からん
全部が熱すぎた
Extraの全ルートをやってよかった
ULの全ルートをやってよかった
マブラヴをやるきっかけをくれたディズム
そなたに感謝を
久遠戦記見てたら
マブラヴのセリフで泣けてくる
どんなゲームにも泣き曲があると思います
でもそれを聞いて本当に泣けてくるのは
マブラヴと恋姫くらいです
現状では
これからそれが増えることが
僕の人生にとっての楽しみです
ぜひ増えてほしいものです
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戦闘シーンの中でも屈指のシーンの一つ。
この表情が勢ぞろいするシーンは相当好きです。
ネットに転がっている画像が荒くて、この画像をスクショするためだけにマブラヴのストーリーを追いかけたのはいい思い出
僕が思うマブラヴで最もかっこいい戦闘シーン
詳細は割愛しますがこのシーンの影響で、戦術機といえば「赤の武御雷」、最強の衛士といえば「月詠中尉」です
剣が競り合い、火花が散るということだけじゃない。政治的な背景を含めた一連の流れをすべて含めて「かっこいい」と思えます
マブラヴ史上最もカッコいい男性キャラの一人に絶対数えられる安倍艦長。
あと上げるとするなら一文字艦長と、ラダビノット基地司令か。
TEの前日譚である『帝都燃ゆ』にも登場しましたが、贅沢を言えばこの『帝都燃ゆ』の安倍君の話を少し聞いてから、オルタをプレイしてほしいです
この安倍君に何百万人が涙を流したか
それほど、分かりやすく熱い心を表してくれています
それに続く話ですが、連合艦隊が健在のなかで、この画像は熱いものがあります
『艦これ』を数年間プレイしていたがゆえに、艦艇の最後をいくつか知っていたので、だからこそ2000年代に大和型が健在で、こうBETA大戦に参加していると思うと胸が熱くなります
大艦巨砲主義というのはロマンがありますね
武ちゃんがまりもちゃんの元で泣くシーン
まりもちゃんが全プレイヤーのお母さんと化した瞬間
このシーンがあったからこそ、エクストラから続く「まりもちゃん」 呼びが、本当に全プレイヤーにとって真の「まりもちゃん」になったんだと。中途半端な冗談半分な愛称としての「まりもちゃん」から、自分を育ててくれて、最後には自分を絶対的に守ってくれる母親的存在の「まりもちゃん」へと。
悲しい出来事に直面して泣くというより、事象を思い出してなくシーン 。ここの武ちゃんに感情移入した結果、一緒に泣いたプレイヤーは数知れないはず。
夕呼先生 につかみかかるシーン。
取り上げたはいいけど、思いが大きすぎて何を話せばいいのか分からん。
でもこの夕呼先生の冷めた視線というのが、主人公やプレイヤーを見下したような様子で。でもこの夕呼先生も感情が爆発しそうなのに、それを堪えて武ちゃんを叱責する様子。
どんな胆力でそれをなせるのか分からんが、僕はそんな先生に出会いたかった。こんな恩師がいたらそれはどれだけ幸せだろうか。
真の主人公というか、裏の主人公というか、Wikipediaによれば根拠不明ではあるものの、この夕呼先生がマブラヴオルタにおいて最もワード数が多いと。
時たまに見られる武ちゃんの幼稚な(人間としては普通の感情なのかもしれないが)言動に辟易とする夕呼先生を見続け、知らず知らずのうちに我々は夕呼先生にも感情が乗り移ってしまっていたのかもしれない。
「戦争は外交の一手段でしかない」
この言葉をいつ知ったかはもう覚えてないです。でもマブラヴで知ったわけではないです。しかし、『マブラヴ』をプレイして初めてなんとなく理解しました。
完全に理解したというには、自分の環境がおこがましいです。快適な部屋でパソコンを触りながらそんなことを思っても言葉に意味はないです。だからこそ「なんとなく理解」しました。
「名言」と呼ばれるものは世界にありふれていて、その名言を見聞きすると「はー、深いこと言ってるなー」としか思えなかったですが。
『マブラヴ』を通して一つ一つの出来事に主人公とともに直面して、そんな折に多くの上官や同僚に多くの言葉をぶん投げられて。
ぶつけられた時ではなく、あとにして「自分にとって意味のある言葉」だと思える言葉が、「意味がある」と思えた瞬間に「意味のある名言」となると認識できました。
この作品でぶん投げられた言葉の中でも、多くの一言が僕の心には残っています。
そして、僕のいわゆる「座右の銘」として残り、僕を形作るんだと思います。
主人公とともに僕たちプレイヤーは成長していったんだと思います。
エロゲー、もとい美少女ゲームの感想を垂れ流すには不釣り合いな画像が並びました。
でもつまりそういうことです。
一応完全なネタバレは避けましたが、結構なネタバレはしてしまっていると思います。
『マブラヴ』という作品はネタバレというものに非常にセンシティブな作品で、ちょっとしたヒントが命取りになりかねないです。
なので、ここに書いてあることが実はすごいネタバレに後々つながるかもしれないです。
それでも一応ここまでは書かせてもらいました。
ネタバレがあるとは書いてあるものの、マブラヴを全く知らないままこの文章を読んでしまった人も少なからずいる可能性はあります。
そんな人に一言だけ投げつけたいです。
「絶対に後悔しないから、この文章を読んだ後でもいいからぜひプレイしてほしい。お願いします、プレイしてください。」
ここまで人に勧めたいと思わせる作品は初めてです。プレイしたのに、人に勧めないなんて罪だと言われてしまうというか、人に勧めないといけない。そういう作品です。